社会保険労務士試験【労働者災害補償保険法】<令和4年第7問>

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業務起因性が認められる傷病が一旦治ゆと認定された後に「再発」した場合は、保険給付の対象となるが、「再発」であると認定する要件として次のアからエの記述のうち、正しいものの組合せは、後記AからEまでのうちどれか。
ア 当初の傷病と「再発」とする症状の発現との間に医学的にみて相当因果関係が認められること
イ 当初の傷病の治ゆから「再発」とする症状の発現までの期間が3年以内であること
ウ 療養を行えば、「再発」とする症状の改善が期待できると医学的に認められること
エ 治ゆ時の症状に比べ「再発」時の症状が増悪していること
A (アとイ)
B (アとエ)
C (アとイとエ)
D (アとウとエ)
E (アとイとウとエ)

解答の根拠

厚生労働省:労災保険における傷病が「治ったとき」とは
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/110427-1.pdf

上記の「解答の根拠」のP4に「再発とは」という項目があります。

傷病がいったん症状固定と認められた後に再び発症し、次のいずれの要件も満たす場合には「再発」として再び療養(補償)等給付を受けることができます。
(1) その症状の悪化が、当初の業務または通勤による傷病と相当因果関係があると認められること
(2) 症状固定の時の状態からみて、明らかに症状が悪化していること
(3) 療養を行えば、その症状の改善が期待できると医学的に認められること

厚生労働省:労災保険における傷病が「治ったとき」とは

上記の通り、

(1)相当因果関係
(2)症状悪化
(3)改善期待

の3点を満たすときに「再発」として再度給付を受けられる…となっています。

そして、この3点を選択肢のア~エまでとリンクさせてみると…

(1)相当因果関係 ⇒ ア
(2)症状悪化⇒エ
(3)改善期待⇒ウ
となります。

イのような「3年以内」などの時間的条件はないわけですね。

したがって、正しいものの組み合わせは「ア・ウ・エ」となり、正解は「D」となります。

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