みなさんは「宇宙兄弟」という漫画をご存知でしょうか。
ベストセラーのマンガであることや映画化もされたので、知らない方の方が少ないかもしれません。
私も、全巻そろえており、最新刊が発売されると必ず購入するほどのファンです。
さて、私は中年男性ど真ん中の人間ですが、私のみならず、男性、特に中年の方にこのマンガのファンが多いのではないでしょうか。
その理由を考えてみるとともに、「悔いのない人生」と話を深めていきたいと思います!
一度は諦めた少年の頃の夢を思い出し、挑戦する姿に自分を重ね合わせる
マンガの中では、主人公の南波六太が、一度諦めた「宇宙飛行士になって月に行く」という夢を徐々に叶えていく姿が描かれています。
もちろん、その夢の実現は簡単なことではありません。
六太の一途な思いと、それに共感する六太を取り巻く登場人物の協力、そしていろいろな偶然や奇跡が重なり、宇宙飛行士にゆっくり一歩ずつ近づいていきます。
この姿に、どうしても自分を重ねてしまう中年男性は多いのではないでしょうか。
私を始め、多くの中年男性は、小さい頃の自分の夢を叶えてそれを職業にしてはいないと思います。
身もふたもない話ですが、事実そうではないでしょうか。
自分の能力の限界や、金銭的な制約を理由に今の仕事をしているかもしれません。
また、そこまでネガティブな理由・動機ではなくとも、描いていた夢よりも(少なくともその当時は)魅力的な仕事が見つかった・やりたいことが見つかった、などの理由で、能動的に夢を諦めた人もいるでしょう。
でも、前者だけではなく後者の場合でも、ときどき自分の子どもの頃の夢を思い出すことがあるのではないでしょうか。
あなたの子どもの頃の夢はなんでしたか?
キラキラしていて、世界が無限に広がっていて、テレビの向こうのヒーローに憧れて、何の制限もなしに夢を膨らませることができたあのころ。
今の生活も100%不幸・不満というわけではないけれども、時折「あの頃はこういう夢を持っていたな」とふと思い出すことがある。
でもすぐに目の前の現実に引き戻される。
このまま人生の終わりに向かって進み、「完全ではなかったけど、まぁまぁの人生だったな」と思いながら死を迎える。
本当にそれでいいのかな?
自分を縛り付けている制約は、本当に制約なのか。
制約を言い訳に挑戦することから逃げているだけではないのか。
傍観者でいた方が楽だから、ただそうしているだけではないのか。
というようなことを考えさせてくれるのが「宇宙兄弟」という漫画に中年男性が惹かれる理由であると思っています。
自分にとっての「悔いのない人生」を定義する
とは言え、いつまでたっても自分の人生に不完全燃焼感を持っていてはいけません。
そこに固執しすぎると、いわゆる「中年の危機(ミドルエイジ・クライシス)」に陥ってしまいます。
大切なのは、「今日からどうすれば悔いのない人生となるか」と考えて実践することです。
そのうえで、忘れてはいけないのが、自分にとっての「悔いのない人生」をしっかりと定義すること。
これをやらないと、いつまでたっても青い鳥を探し続ける…どんな状態になっても不満を抱え続ける…となってしまいます。
そこで今回の記事では、私なりの「悔いのない人生の定義の仕方」について、まとめてみたいと思います。
【悔いのない人生の定義の仕方】
①しっかりと自分に向き合うために、時間を確保する。
最低でも丸1日
できれば2~3日あると良いです。
②しっかりと自分に向き合うために、環境を確保する
できれば、スマホを家において、どこか人里離れた宿を確保できると理想的です。
しかし、いろいろな事情から難しい場合もあると思います。
最低限、「家とは異なる場所」・「スマホの電源を一定時間切る」ことは守りましょう。
前者は、家族がいるとどうしても話しかけられたりして集中できないため。
後者は、SNSやメールの通知などがスマホにくると、やはり集中できないため。
③大量の付箋を用意する。
大きさは特にしていしませんが、私の場合は、縦2cm・横8cmくらいの大きさの付箋を使っています。
④以下のカテゴリーごとに、「こういう状態になりたい」「こうなったらHappy」「こうなったら嬉しい」…と思うようなことを、どんどん付箋に書き出す。
(1)キャリア・仕事
(2)お金・財産
(3)家族・人間関係
(4)健康
(5)ライフスタイル
(6)趣味
(7)学び
とにかく、頭によぎったことは全部書き出しましょう。
考えてはだめです。
また、自分だけが見るものなので、人の目を気にした良い子の回答ではななく、自分のダメなところもさらけ出して、本心と向き合ってください。
もうこれ以上出ない…というところまで書き尽くしましょう。
おそらく1~2時間では「書き尽くした」とは言えません。
できれば丸1日、自分の中の自分に問い続けて、絞り出してほしいと思います。
⑤それぞれ付箋に書き出したもので、「抽象的な内容」になっているものをピックアップし、「具体的な内容にする」
例えば、良くある願望として「お金持ちになる」というものがあります。
ですが、「どのような状態になったらお金持ちになったと言えるのか」、その基準は人それぞれです。
・月収●万円…これでも良いですが、なぜその金額が必要なのかも書き出しましょう。これとこれとこれを実現するために●万円必要…となると、より鮮明になります。
・資産●億円…こちらも同様です。自分がお金を使えるのは当たり前ですが生きている間だけです。そう考えると何億も必要なのか?そういったことも考えたいです。
・一生遊んで暮らせる状態…よく使われる表現ですが、本当に「一生遊んで暮らす」ことが自分にとって幸せなことなのかは、良く考えた方が良いでしょう(私はそうは思いません)
⑥付箋が全部貼り切れる大きさの模造紙やのーとなどを用意し、カテゴリーごとに整理して貼り付けていく。
この作業で見えてくるものがあります。
自分の価値観だったり、結局はベースは同じ願望であったり…。
⑦この作業でできた成果物は、模造紙の場合は部屋に貼る・ノートの場合は常に持ち歩くなどして、毎日見返して自分の頭の中に繰り返しインプットする
⑧この作業を定期的(最低1年に1回)に実施する。
ぜひ、やってみてください!