社労士試験をはじめ、どのような資格試験においても、学習のおともで苦楽をともにする「参考書・問題集」の選び方は非常に重要です。
今回は、私の経験から選び方のポイントをご紹介いたします。
参考になれば幸いです。
最も大切な選び方のポイント
人により、参考書・問題集で大切にするポイントは異なると思いますし、そのポイントは一つではなく複数ある場合が多いでしょう。
そのため、まずはじめに私が個人的に、参考書・問題集の選び方で最も重要だと思っているポイントを述べたいと思います。
それは、「直感的・感覚的に使いやすいか」ということです。
以下に、「直観的・感覚的」の具体的な内容を列挙します。
・本のサイズ感/重量感/厚さが好みに合っているか
→厚さについては、自力で分冊することもやろうと思えばできます。
・問題集であれば、問題と解答・解説の位置が自分の好みに合っているか
①問題パートと解答パートが分冊か
②見開きで左に問題パート・右に解答パート
③見開きだが、右に問題パート・ページをめくった裏に解答パート
・フォントの大きさ、見やすさ、濃さ
→赤い字でポイントが書いてあり、赤いシートも付属しているのに、そのシートで文字が消えない色使い・濃さのケースもあり、「おいっ!!」となります。
・行間の広さ/狭さ
・図表やイラストの多さ/少なさ
→多ければ良いというものでもないと思います
・開きやすいか
→本の中には、どんだけごしごし開きグセをつけようとしても、頑なに閉じようとするものがあります。一方最近は、ぱたんと開きやすい装丁のものもあります。
要は、勉強していてストレスを感じない、というか、身体の一部になるというか、愛着が持てるかとか…という視点が大切。
だって、長い時間苦楽を共にするわけですから、上記のポイントで既にイマイチと感じている場合は、g我慢して使い続けるのではなく、速やかに変更することをお勧めします。
これは、市販の本に限らず予備校の本も同様です。
よく予備校を選択する際に、カリキュラムの内容を吟味したり、体験授業を受けたりして決める型が多いと思いますが、意外と抜けがちなのが「教材が自分に合っているかどうか」を確認する視点です。
多くの予備校では、体験授業の際にサンプルの教材を提供してくれると思いますので、ぜひその視点でも確認してください。
(問題集)解答の根拠説明が充実しているか
問題集を選ぶポイントで重要なのが、「解答の根拠説明が充実しているか」という点です。
たまに、誤答については解説があるのに、正答については「その通り」とか「正しい」で済ませているものがありますが、これはいけません。
特に択一式の問題集では、すべての肢をしっかりと吟味する必要があります。
上記のような解説のみですと、正答の肢をスルーしてしまい非常にもったいないです。
次の試験では、その正答の肢の内容を少し変えて、誤答の肢として出題される可能性もあります。
また、これは今回のテーマと少しずれてしまうことですが、例えば「正しいものを選べ」という問題であれば、正答を選んでおしまい、ではなく、残り4つの誤答の肢の記述のどこが間違っているのかピックアップ→正しい記述になおすようにして解説で確認すると、飛躍的に力がアップします。
(問題集)根拠条文が記載されているか
社労士試験や行政書士試験などの法律資格試験の勉強で、条文を参照するかどうかかは意見が分かれるところです。
本当は、「社労士も法律家。条文に基づいて考えられないようでどうする」と言いたいところですが、全ての問題・全ての肢の根拠条文を確認するのは、試験に合格すること最終戦と考えた場合、学習効率の面から考えるとイマイチな感があります。
ですが、たまに根拠条文を確認する必要が生じる/確認したくなるときがありますので、自分の状況や好みで参照できる・できないを分けるためには、やはり根拠条文が掲載されている問題集を使うことはマストです。
ちなみに、私のブログの社労士試験の解説記事では、根拠条文や通達を必ず掲載するようにし、調べる手間を省く工夫をしていますので、よろしければご活用ください!
テキストと問題集がリンクされている
予備校でテキストと問題集がセットの場合は、問題とテキストの該当箇所がリンクされている(この問題の解説はテキストの〇ページにあるよ!と記載がある)ことが多いです。
市販のテキスト・問題集を使用する場合も、できれば同じ出版社のものを使い、上記のように問題とテキストの該当箇所がリンクされているものを使うと、学習効率が飛躍的にアップします。
私の勉強法では、過去問を解いた際に必ずテキストの該当箇所にマークします。
そのような場合に、リンクされているかどうかでは、サーチする時間に雲泥の差が生じます。
まとめ
以上、少しでも参考になれば幸いです。
資格試験の合否は、テキスト・問題集選びからスタートしていると言っても過言ではありません。
ぜひ慎重に吟味して長い戦いのおともを選び抜くとともに、「こりゃダメだ!」と思ったら早々に手放して選びなおす勇気も大切です!