我が国の労働安全衛生に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は、「令和４年労働安全衛生調査（実態調査）（事業所調査）（厚生労働省）」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。
労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 令和６年第１問 A
メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は6割を超えている。このうち、対策に取り組んでいる事業所の取組内容（複数回答）をみると、「ストレスチェックの実施」の割合が最も多く、次いで「メンタルヘルス不調の労働者に対する必要な配慮の実施」となっている。
令和4年労働安全衛生調査（実態調査）（事業所調査）（厚生労働省）
根拠となる調査を確認します。
１ メンタルヘルス対策に関する事項
（２）メンタルヘルス対策への取組状況
メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は63.4%となっている。メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所について、取組内容を見ると、「ストレスチェックの実施」が63.1%と最も多く、次いで「メンタルヘルス不調の労働者に対する必要な配慮の実施」が53.6%となっている。令和4年労働安全衛生調査
本肢は、「令和4年労働安全衛生調査」に関する問題です。
上記調査によると、
・メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合…63.4％
・取組内容（複数回答）：「ストレスチェックの実施」…63.1％／メンタルヘルス不調の労働者に対する必要な配慮の実施…53.6％
となっています。
本肢は○です。
労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 令和６年第１問 B
過去1年間（令和3年11月1日から令和4年10月31日までの期間）に一般健康診断を実施した事業所のうち所見のあった労働者がいる事業所の割合は約7割となっている。このうち、所見のあった労働者に講じた措置内容（複数回答）をみると、「健康管理等について医師又は歯科医師から意見を聴いた」の割合が最も多くなっている。
令和4年労働安全衛生調査（実態調査）（事業所調査）（厚生労働省）
根拠となる調査を確認します。
４ 産業保健に関する事項
（１）一般健康診断の有所見者への措置内容
過去１年間に一般健康診断を実施した事業所のうち所見のあった労働者がいる事業所の割合は69.8%となっている。このうち、所見のあった労働者に講じた措置内容を見ると、「健康管理等について医師又は歯科医師から意見を聴いた」が45.3%と最も多くなっている。令和4年労働安全衛生調査
本肢は、「令和4年労働安全衛生調査」に関する問題です。
上記調査によると、
・過去1年間に一般健康診断を実施した事業所のうち所見のあった労働者がいる事業所の割合…69.8％
・所見のあった労働者に講じた措置内容：健康管理等について医師又は歯科医師から意見を聴いた…45.3％
となっています。
本肢は○です。
労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識令和６年第１問 C
傷病（がん、糖尿病等の私傷病）を抱えた何らかの配慮を必要とする労働者に対して、治療と仕事を両立できるような取組がある事業所の割合は約6割となっている。このうち、取組内容（複数回答）をみると、「通院や体調等の状況に合わせた配慮、措置の検討（柔軟な労働時間の設定、仕事内容の調整）」の割合が最も多く、次いで「両立支援に関する制度の整備（年次有給休暇以外の休暇制度、勤務制度等）」となっている。
令和4年労働安全衛生調査（実態調査）（事業所調査）（厚生労働省）
根拠となる調査を確認します。
４ 産業保健に関する事項
（２）治療と仕事を両立できるような取組の状況
傷病（がん、糖尿病等の私傷病）を抱えた何らかの配慮を必要とする労働者に対して、治療と仕事を両立できるような取組がある事業所の割合は58.8%となっている。このうち取組内容をみると、「通院や体調等の状況に合わせた配慮、措置の検討（柔軟な労働時間の設定、仕事内容の調整）」が86.4%と最も多く、次いで「両立支援に関する制度（年次有給休暇以外の休暇制度、勤務制度等）」が35.9%となっている。令和4年労働安全衛生調査
本肢は、「令和4年労働安全衛生調査」に関する問題です。
上記調査によると、
・傷病（がん、糖尿病等の私傷病）を抱えた何らかの配慮を必要とする労働者に対して、治療と仕事を両立できるような取組がある事業所の割合…58.8％
・取組内容：通院や体調等の状況に合わせた配慮、措置の検討（柔軟な労働時間の設定、仕事内容の調整）…86.4％／両立支援に関する制度の整備（年次有給休暇以外の休暇制度、勤務制度等）…35.9％
となっています。
本肢は○です。
労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 令和６年第１問 D
傷病（がん、糖尿病等の私傷病）を抱えた労働者が治療と仕事を両立できるような取組がある事業所のうち、取組に関し困難や課題と感じていることがある事業所の割合は約8割となっている。このうち、困難や課題と感じている内容（複数回答）をみると、「上司や同僚の負担」の割合が最も多く、次いで「代替要員の確保」となっている。
令和4年労働安全衛生調査（実態調査）（事業所調査）（厚生労働省）
根拠となる調査を確認します。
４ 産業保健に関する事項
（２）治療と仕事を両立できるような取組の状況
治療と仕事を両立できるような取組がある事業所のうち、取組に関し困難や課題と感じたことがある事業所の割合は81.8%となっている。このうち、困難や課題と感じている内容をみると、「代替要員の確保」が77.2%と最も多く、次いで「上司や同僚の負担」が51.2%となっている。令和4年労働安全衛生調査
本肢は、「令和4年労働安全衛生調査」に関する問題です。
上記調査によると、
・治療と仕事を両立できるような取組がある事業所のうち、取組に関し困難や課題と感じていることがある事業所の割合…81.8％
・困難や課題と感じている内容：代替要員の確保…77.2％／上司や同僚の負担…51.2％
となっています。
問題文では、「代替要員の確保」の「上司や同僚の負担」の割合の順位が逆になっています。
本肢は×となり、本問の正解となります。
労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 令和６年第１問 E
転倒災害を防止するための対策に取り組んでいる事業所の割合は8割を超えている。このうち、転倒災害防止対策の取組内容（複数回答）をみると、「通路、階段、作業場所等の整理・整頓・清掃の実施」の割合が最も多く、次いで「手すり、滑り止めの設置、段差の解消、照度の確保等の設備の改善」となっている。
令和4年労働安全衛生調査（実態調査）（事業所調査）（厚生労働省）
根拠となる調査を確認します。
５ 労働災害防止対策に関する事項
（１）転倒災害を防止するための対策に取り組んでいる事業所の割合は84.6%となっている。このうち、転倒災害防止対策の取組内容をみると、「通路、階段、作業場所等の整理・整頓・清掃の実施」が85.4%と最も多く、次いで「手すり、滑り止めの措置、段差の解消、照度の確保等の設備の改善」が56.6%となっている。令和4年労働安全衛生調査
本肢は、「令和4年労働安全衛生調査」に関する問題です。
上記調査によると、
・転倒災害を防止するための対策に取り組んでいる事業所の割合…84.6％
・転倒災害防止対策の取組内容…通路、階段、作業場所等の整理・整頓・清掃の実施…85.4％／手すり、滑り止めの設置、段差の解消、照度の確保等の設備の改善…56.6％
本肢は○です。
